インカゼテヒニク

電気の世界と現実とを結びつける技術を勉強、紹介していきます。

AMG8833でサーモグラフィカメラを試す

AMG8833というモジュールをRaspberry Pi Zero WHを使って操作してみました。

 

配線はシンプルで良いです。

Rasberry Pi Zero
ピンアウト
AMG8833
ピンアウト
3.3 VIN
GND GND
SDA SDA
SCL SCL

配線写真。

f:id:ktakak37:20190818193502j:plain

Adafruitさんの紹介サイトにある"Run example code"をそのまま使わせて頂きます。初期値では26 - 32°Cのレンジで温度変化を表示します。またハードウェアの方はAdafruitさんの参考例でRaspberry Pi 3を使っていますが、Zero Wでもばっちり動きました。VNCでリモートで表示させています。

試しにPCのディスプレイにカメラモジュールを向けてみました。写真だとわかりづらいのですがディスプレイの右下の方が温度が若干高く、たぶんそのあたりにコントローラか何かがあって発熱しているのではないか、と推測しました。

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このモジュールは8x8画素なのですがプログラム上で増やして64x64画素に見えるようになっています。手の平の輪郭を見るのも若干厳しいので、この解像度で何に使えるかな?と考えました。

 

  • 上記のモニタの例のような機械等の面単位での温度変化のモニタリング。熱電対等と比べると設置が手軽だし、点で解析するより多くの情報が得られる。「触るとこの部分が熱くなっているだろ?」というのを可視化できる。
  • 高所や狭いところ等容易に触ることができない部分の観測。測定温度範囲が0 - 80°Cなのでこの利点も活かせる。
  • 人感センサの代わり。もともとのモジュールは温度を測定することが目的でなく、人が通過したのを検知するセンサーとして考えられているようですね。

何かの温度測定だけなら熱電対センサーの方が使い勝手良いかもしれません。適材適所ですね。